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Googleしごと検索(Google for Jobs)の求人の無料掲載方法を徹底解説!
目次
1. Googleしごと検索とは?
Googleしごと検索とは、仕事や求人に特化したGoogleの検索機能のことを指します。この検索機能は特に求人の検索に注力しており、利用者が求人情報を探す際に大変便利なものとなっています。具体的には、キーワード、企業名などから検索をおこない、結果に対して地域や投稿日、雇用形態などで求人情報を絞り込むことが可能で、これにより、求職者は自身の希望にあった求人を短時間で見つけることができます。
人材採用の世界は、求人媒体だけではなく、新たなサービスが主流になってきています。その最前線に立つのが、「Indeed」や「スタンバイ」、「求人ボックス」のようなアグリケーション求人検索エンジンです。
2017年にアメリカから世界へと羽ばたき、現在では100カ国以上(アメリカ、カナダ、インド等)で利用されている「Googleしごと検索(Google for Jobs)」も、その一つです。
今回、私たちはこの「Googleしごと検索」の特性や魅力、さらには求人掲載の手法について詳しく解説します。新時代の採用戦略を左右する重要な要素となるでしょう。
2. Googleしごと検索の特徴は?
(1) Google独自の無料サービス
Googleしごと検索(Google for Jobs)は、その特有の特性と強みにより、利用者に2つの主要なメリットを提供します。それは「Google独自のサービスであること」と「完全無料で利用できること」です。
初めに、「Google独自のサービスであること」について説明します。Googleしごと検索は、その名の通りGoogleが提供するサービスです。これは、Yahoo!など他の検索エンジンでは利用できない、Googleだけの独自のサービスという意味です。
次に、「完全無料で利用できること」について説明します。Googleしごと検索は、利用にあたり一切の費用が発生しません。つまり、金銭を支払って求人情報を上位に掲載することはできませんし、また、思うようにキーワードによる検索で表示させることも100%保証されるわけではありません。
そして最後に、これら2つの特徴、「Google独自の無料サービス」であるという点がもたらすメリットについて説明します。それは、求人情報の量が増え、求職者にとって最適な求人情報を提供できる可能性が高まることです。金銭を支払って求人情報を掲載する企業だけでなく、無料で掲載する企業からも多くの情報が集まり、それによって求職者にとって最適な求人情報が見つかる可能性が高まります。これは、求職者が自身が本当に探している仕事に出会うために重要な要素であり、利用者にとって便利なサービスとなります。
(2) Googleの通常の検索より上に表示
このサービスは、通常のGoogle検索結果(オーガニック検索)よりも上位に表示されるため、SEO(検索エンジン最適化)による影響を受けません。求人情報は、ユーザーの検索意図に最もマッチするものから順に表示されます。よってSEO対策で失敗していても新しい求人掲載頻度を上げたり、非公開から公開にすることで大量のクリックを生むことができます。
3. Googleしごと検索の利用を考えている企業様へ
Googleしごと検索(Google for Jobs)の持つ特長とメリットから、どんな企業がこれを活用すべきなのか、また、利用することにより企業の問題が解決できるかご説明します。
(1) 経費をかけずに求職者を獲得したい
Googleしごと検索(Google for Jobs)の一つの大きな利点は、そのコスト効率の良さにあります。求人情報の掲載には一切の費用がかからないため、採用活動に関する予算を最小限に抑えることを望む企業にとっては、理想的な選択肢となるでしょう。
一般的な求人広告の場合、数万円から数百万円という高額な広告費が発生します。それに対して、Googleしごと検索では、求人情報を無料で掲載することが可能です。
このため、採用コストの削減を目指す企業、特にスタートアップや中小企業など、予算が限られている組織にとって、Googleしごと検索は重要なツールとなる可能性があります。
(2) GoogleとGoogleしごと検索の違い
Googleの通常検索とGoogleしごと検索(Google for Jobs)の違いを理解するために、それぞれの特性と機能を詳しく比較してみましょう。
まず、Googleの通常検索は、様々な情報を幅広く検索するためのツールです。検索結果はキーワードの関連性やサイトの認知度に大きく左右され、一般的には最初の1〜2ページの検索結果だけが多くのクリックを受けることになります。人材募集や求人情報の検索においては、Indeedやスタンバイ、求人ボックスなどの大手求人情報サイトやアグリゲーションサイトが上位に表示されやすくなります。これらのサイトに対抗して中小企業の求人情報が上位に表示されるのは困難であり、仮に上位に表示されても、その情報のクオリティが低ければ訪問者はすぐにサイトを離れてしまいます。
一方、Googleしごと検索は、仕事や求人に特化した検索機能であり、通常のGoogle検索とは異なる特性を持っています。その一つは、検索結果の上位に表示されなくても、求職者が各求人情報をしっかりと閲覧してくれることです。これは求職者が、自分に最適な求人を見つけるために多くの情報を比較検討する傾向にあるからです。しかし、その一方で求人情報が簡単に比較されるため、わかりやすく魅力的に情報を整理することが重要となります。
さらに、Googleしごと検索は、具体的に仕事を探している人々をターゲットにしているため、給与や勤務地、職種などの詳細な情報が重視されます。この機能を利用すれば、必要な期間だけ求人情報を掲載することができ、それによって全体の採用コストも抑えることが可能となります。
例えば、ある中小企業がWebデザイナーを募集したいとします。Googleの通常検索では、その求人情報がIndeedやスタンバイなどの大手求人サイトの情報に埋もれてしまい、目立つことが難しいかもしれません。しかし、Googleしごと検索を利用すれば、その求人情報は対象となる求職者に直接届けられ、さらには彼らの求める詳細な情報(給与、勤務地、職種など)と共に表示されるため、より効果的なマッチングが期待できます。
(3) IndeedとGoogleしごと検索の違い
IndeedとGoogleしごと検索の違いも、みなさんが疑問に思うところかもしれません。
どちらも分類としてはアグリケーションサイトに分類されます。
アグリケーションサイトとは情報を一つの場所に集約(Aggregate)するウェブサイトのことを指します。複数の企業や求人サイトからの情報を集めて、ユーザーが一箇所で多くの求人情報を見つけることができるようにします。これにより、求職者は幅広い選択肢から自分に適した求人を見つけることができます。
Googleしごと検索(Google for jobs)とIndeedの違いがわかるよう、ここでは両者の違いについて解説します。
① 表示される場所
Googleの検索結果の表示順序は、通常、「リスティング広告(アドワーズ広告)」、「Googleしごと検索」、そして「Google通常の検索結果」の順となります。これは、Googleが情報を利用者に提供する際の基本的なルールです。ただし、検索キーワードによっては、この表示順序が変わることもあります。具体的には、特定の職種や地域などを検索する場合、結果の表示順序が変動することがあります。
また、大手求人情報サイトの「Indeed」は、一般的に「Google通常の検索結果」、すなわち「オーガニック枠」で表示されます。これは、Indeedの情報が自然に検索エンジンに認識され、評価された結果となるもので、広告や特別な手法を用いて表示順位を上げているわけではありません。
② 料金
Googleしごと検索とIndeedは、どちらも求人情報を掲載するためのプラットフォームですが、その利用方法と費用面には大きな違いがあります。
まず、Googleしごと検索は完全に無料で利用できるサービスです。求人情報を掲載する企業は一切の費用を支払う必要がなく、情報を見つける求職者にとっても費用は発生しません。
一方、Indeedも基本的には無料で求人情報を掲載することができますが、近年はその難易度が高まっています。求人情報をより多くの求職者に見てもらうためには、有料のプランを利用することが推奨されています。特に、2023年6月からIndeedは広告枠に対しての「PR」表示を削除しました。これにより、掲載されている求人情報が無料で掲載されたものなのか、有料プランを利用して掲載されたものなのかを判断するのが難しくなりました。この変更により、今後は有料の掲載枠が増えることが予想されます。
③ 採用サイト必須
Googleしごと検索とIndeedは、求人情報の掲載に関して一部異なる条件を設けています。
Googleしごと検索を利用するには、「採用求人サイト」または「採用求人情報ページ」が必要です。Googleしごと検索はウェブ上の情報をクローリング(自動的に情報を収集)し、その結果をユーザーに表示する形を取ります。そのため、あなたの企業が自身のウェブサイトに採用求人情報のページを持っていなければ、Googleしごと検索によってその情報を表示させることはできません。
一方、Indeedでは、採用ページがない企業でも問題ありません。企業はIndeedのサイト内で直接求人情報を入力し、専用の求人ページを作成することが可能です。
この点、企業がウェブサイトを持っているかどうか、あるいはそれに採用情報のページが含まれているかどうかによって、どちらのサービスを選択するかが変わるかもしれません。これはGoogleしごと検索とIndeedの間での大きな違いとなります。
④ 応募管理機能
Googleしごと検索とIndeedは、求人情報の掲載方法だけでなく、応募管理の機能においても異なる特性を持っています。
Googleしごと検索は、求人情報の掲載や検索に特化している一方で、応募管理の機能は提供していません。求職者が特定の求人に興味を持ち、応募しようとすると、それが掲載されているウェブページへ移動しなければなりません。その後、そのページ内の登録・応募フォームを通じて応募するという流れになります。
一方、Indeedでは、求人情報を直接サイトに入力し掲載すると、Indeedが提供する専用のフォームから直接応募することができます。また、求職者の管理もIndeedの管理画面から一元的に行うことが可能です。
つまり、Googleしごと検索は無料で使えるものの、掲載に必要なものがあり、Indeedはそれらが備えられているという違いがあります。
4. Googleしごと検索への登録・掲載方法
Googleしごと検索を活用するには、基本的に二つのアプローチがあります。一つ目は、自社の求人情報を直接Googleしごと検索に掲載する方法です。二つ目は、Googleしごと検索に掲載する機能を提供している外部のサービスを利用する方法です。
この二つの方法には、それぞれ異なる特性と利点があります。外部のサービスを利用する場合、多種多様なサービスが存在しますので、その選択も一つの鍵となります。
ここではまず、自社の求人情報を直接Googleしごと検索に掲載する方法について詳しく説明します。
(1) 採用ページ・求人情報ページを作成する
自社のコーポーレートサイトに採用情報を設ける、または既存の採用情報を修正することでGoogleしごと検索に掲載することが可能です。ただし、この際、1職種1ページという形式になっていることが必須条件となります。一つのページに複数の求人情報が掲載されている場合は、それらを分割して各求人ごとに詳細ページを作成する必要があります。
また、掲載するために必要な項目は次のとおりです。
- 会社名
- ホームページのURL
- 郵便番号
- 都道府県
- 市区町村の住所
- 住所の詳細(建物名など)
- 職種名
- 雇用形態(正社員、契約社員、アルバイトなど)
- 給与額の区分(月給、時給など)
- 給与額の下限と上限
- 掲載予定日
- 掲載期限日
- 求人の概要
これらの情報をあらかじめ準備しておくことで、求人情報をGoogleしごと検索に掲載するための準備が整うというわけです。
(2) 各採用ページ・求人情報ページに構造化データを埋め込む(構造化マークアップ)
Googleしごと検索に表示させるためには、求人情報を”JSON-LDフォーマット”という形式で書き、それを自社の採用ページや求人情報ページに挿入することが必要となります。JSON-LDフォーマットとは、データを構造化してWebページに組み込む方法の一つで、これによりGoogleはページの内容をより正確に理解することができます。
JSON-LDフォーマットで記述したデータは、一般的にはWebページの <head> タグ内に配置します。しかし、配置する場所は固定されておらず、ページのどこに挿入しても技術的な問題は発生しません。つまり、これによって求人情報がGoogleしごと検索に適切に表示されるようになるわけです。
Google参考ページ:『構造化データタイプの定義』
JSON-LDを簡単に作れるツール:無料構造化データ作成ツール
より具体的にご理解されたい方は下記の紹介ページを参考にしてください
Googleしごと検索(Google for jobs)の掲載、どうやるの?5分でわかりやすく説明
(3) 採用ページ・求人情報ページをGoogleにインデックスしてもらう
新しく作成した「採用ページ・求人情報ページ」をGoogleしごと検索に表示させるには、Googleがそのページを認識し、インデックス(ページ情報のデータベース化)を行う必要があります。既にサイトマップの導入など、自動的に新しいページをGoogleに認識させる仕組みが導入されていれば、Googleのクローラー(自動的にウェブ上の情報を収集するソフトウェア)が訪れるのを待つだけでも良いのですが、もし即時に「採用ページ・求人情報ページ」をインデックスさせたいのであれば、Googleサーチコンソールを利用することをお勧めします。
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供している無料のウェブサービスで、あなたのサイトがGoogle検索でどのように表現され、ユーザーからどのように利用されているかを理解するためのツールです。これを利用することで、新しく作成したページをGoogleに「すぐにインデックスしてほしい」と直接伝えることが可能となります。ただし、Googleサーチコンソールを利用するには事前に登録が必要ですので、まだ未登録の場合はその手続きを行ってください。
Google参考ページ:Googleサーチコンソール
(4) 求人情報の更新が激しい人材紹介・派遣会社サイトにはGoogle Indexing API
求人情報は時期や募集の有無によって常に変化します。例えば、募集が終了した求人情報がGoogleにインデックスされてしまうと、その情報は古くなり、結果として無意味なものとなってしまいます。そこで重要なのが、「Indexing API」の利用です。
Indexing APIとは、具体的なウェブページのURLをGoogleに送信し、その情報を迅速にインデックスさせるためのツールです。通常のGoogleのクローリングは定期的に行われるため、新たに更新された情報がすぐには反映されません。しかし、求人情報の更新や募集の終了といった状況では、その情報を即座に反映させることが重要となります。
例えば、求人情報が変更された場合や、採用目標を達成し求人情報を削除したい場合などには、Indexing APIを利用してGoogleに直接クロールを依頼することが可能です。このようにして、求人情報を常に最新の状態に保つことができます。
ただし、Indexing APIを導入したからといって、情報がすぐにGoogleに反映されるわけではありません。また、APIの導入は一定の専門知識が必要となります。そのため、APIの導入をサポートしてくれるサービスを利用することで、より効率的に情報の更新を行うことができます。