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Indeed有料広告変更!単価設定が廃止?今後の対応は?

Indeed

2023年4月より、Indeedの有料広告は大きな変更を遂げ、従来のクリック単価入札システムが廃止されました。2022年7月よりスタートしたAIによる4つの運用方法により選択するものに代わり、「選択自動調整」の方式が導入され、広告運用はIndeedのAIが管理する新しい形へと完全移行しました。この変化は、広告運用の観点から見ても、確かに影響力のある大きな変更と言えるでしょう。

この記事では、以下の三つのポイントを深く掘り下げていきます。

  • クリック単価設定が廃止され、新たにどのようなシステムに完全移行したのか?
  • 変更後、どのような運用戦略を用いれば、Indeedでの広告効果を最大化できるのか?
  • 今後のIndeedは、どのような方向性を目指して進化していくのか?

これらのテーマについて、自身の視点と経験も交えながら、詳細に解説してまいります。

1. 従来型の運用方法について

(1) 月額予算を定めたAI自動運用

まず一つ目の運用方法として挙げられるのは、AIを活用した自動運用です。この手法では、設定された期間内で予算を最大限に活用するように広告運用が行われます。特筆すべきは、全ての運用が自動化されているため、実際の作業にかかるコストが大幅に削減されるという点です。

メリット
設定作業がほとんどなく、運用予算・期間を設定し運用ができる。(手間がかからない)

デメリット
難しい職種は応募単価が高くなる傾向があった。

(2) 単価手動運用(上限入札単価)

上限のクリック単価、日額予算(1日に使用できる最大予算)、及び運用期間を設定することができました。この方法では、自動運用が少ない分、自社の採用状況により柔軟に対応し、細かいカスタマイズ可能な運用を実現できるという利点があります。

例)当社ではクライアント様が1番良いコストパフォーマンスが発生する時間を分析し、その時間だけ自動でクリック単価を上げるようなプログラムを作り、CPAを下げるようなカスタマイズをおこなってきました。2023年4月からできなくなりました。

メリット
日、時間で単価調整ができるので応募単価や予算消化が細かくコントロールできる

デメリット
手間もかかるし、運用経験がないと難しい

2. 新しい運用方法は?

現在の運用システムは、「月額予算を定めたAI自動運用」が基本となっており、利用者の目標や指標に合わせて、特定の運用パターンを選択できるよう設計されています。この新たな運用方法には4つのバリエーションがあり、それぞれがAIを活用し、求職者の動向を考慮した運用が特徴となっています。

  1. バランス型
  2. 応募数最大化型
  3. 目標応募数重視型
  4. 目標応募単価重視型

Indeedの直接投稿でない、求人サイトへクローリングするようなタイプの広告運用に関しては「3.目標応募数重視型」と「4.目標応募単価重視型」は利用できません。

(1) バランス型

バランス型の運用方法は、複数の求人募集を均等に推進することを目的としています。特に人気のある求人への応募が集中しないように、掲載しているすべての求人が公平に応募を集められるよう、予算の配分を調整するという特性があります。

特徴:バランス型の特徴は、人気度に関係なく全ての求人へ均等にクリックを誘導することにあります。その結果、最終的なクリックあたりの獲得費用(CPA)は高めになる傾向があります。これは特に、採用が難しい職種の求人にIndeedを用いる際には考慮すべき点です。もしコンバージョン数が期待ほど伸びない場合は、運用方法の見直しを検討することが推奨されます。

(2) 応募数最大化型

応募数最大化型は、今までの自動運用方式に最も近い運用方法です。予算と期間を考慮に入れ、最大の応募数を獲得することを目指しています。この方法では、最適なクリック単価を自動的に調整し、応募数を増やすことが可能となっています。

特徴:応募数最大化型のメリットとして、クリック単価が自動調整されるため、設定したキャンペーンにおける最適なクリック単価が容易に把握できます。さらに、限られた期間内で予算を最大限活用し、最多の応募を得ることが可能です。
しかしながら、デメリットとしては、複数の求人が存在する場合に応募の偏りが生じやすい点が挙げられます。また、設定期間が短い場合には安定した運用が困難になります。そして、この運用方法はクリック単価のコントロールを主軸としているため、求職者の動向に合わせた運用が難しくなります。これらの点には十分注意が必要です。

(3) 目標応募数重視型

目標応募数型の運用方法は、各案件毎に特定の応募数を設定し、その目標数を予算内で達成することを目指します。目標の応募数に達した案件には、これ以上の予算が配分されないため、人気のある求人による予算の過度な消費を抑制することが可能です。

特徴:目標応募数型の主なメリットは、明確な応募目標が設定されているため、予算配分を効率的に行うことが容易だという点です。また、クリック単価調整以外にも求職者の動向が運用に考慮されるため、クリックからの応募率が高まる傾向にあります。
一方、この運用方法のデメリットは、設定した目標以上の応募を得る可能性が低いことです。また、全ての案件に対して目標応募数の設定が必要となるため、運用準備の手間が増えます。さらに、Indeedエントリーに対応していないクローリング掲載の場合、この運用方法を利用することはできません。
この運用パターンは、各案件ごとに明確な応募目標が設定されている場合や、過去のIndeed利用時のクリックからの応募率が0.75%以下だった場合に特に推奨されます。

(4) 目標応募単価重視型

目標応募単価型の運用方法では、キャンペーン全体の応募単価目標を設定し、その目標を達成するような運用が行われます。この方法では、応募単価のコントロールを優先しているため、目標が厳格な場合は予算の消費が遅くなる可能性があるという点に注意が必要です。

目標応募単価型の運用方法のメリットは、応募単価を目標値とすることで、予算から予想される応募数が見積もりやすくなる点です。また、「3.目標応募数重視型」と同様に、求職者の動向が加味されるため、応募率が上がる傾向にあります。
一方で、デメリットとしては目標値が厳格な場合、応募を集める速度が遅くなる可能性があることです。さらに、求人案件の職種内容や応募条件(資格など)が多様である場合、偏りが生じやすく、効率的な運用が困難になることもあります。また、Indeedエントリーに対応していないクローリング掲載の場合、この運用方法を利用することはできません。
この運用パターンは、同一職種、同一応募条件で複数の勤務地がある場合や、明確な応募単価目標が設定できる場合に特に推奨されます。

3. クリック単価設定がなくなり現状は?

2023年4月から、Indeedでのクリック単価設定が廃止されました。現在(2023年6月)に至るまでの結果を見ると、一般的にCPA(Cost Per Action)は約1.5倍から2.5倍に高騰しています。これは、かつて1クリックあたり120円程度に設定していた求人が、日によっては300円から4000円にまで跳ね上がるという事態も見受けられるためです。月末に向けて予算消化や目標達成を無理して行うような状況も見られます。
以上が、現行の利用ルールとその特性についての概観です。この状況を踏まえ、CPAの改善や応募数の増加を目指すためには、PDCAサイクル(Plan–Do–Check–Act)を適切に回し、適切な対策を実行することが不可欠です。

4. Indeedルールを守りながら改善を

CPA(Cost Per Action)の悪化や応募数の減少が見受けられたとしても、不適切な改善策に頼ることは避けてください。実際に、代理店の中には倫理に反するような改善提案をする場合もありますが、Indeedの方針はますます厳格になっています。
具体的には、求人広告を不当に新着リストに掲載する行為、同一の求人情報をコピーして地域名だけを変えて投稿する行為、または職種と関係のない地域名や高給、正社員など求職者が検索するであろうキーワードをタイトルに無理やり含めるといった行為は、Indeedのポリシーに反しています。このような行為を行った場合、求人情報の掲載が停止される可能性があるので注意が必要です。

5. まとめ

この内容を読んでいかがでしたでしょうか。あなたがたは「我が社にはどの運用方法が最適なのか?」、「適切な設定の決定は難しい」、「Indeedエントリーとは何で、どのように対応すれば良いのか?」などと疑問を抱いているかもしれません。
そんな時は、カスタマにお気軽にご相談ください。我々はあなたの会社が目指す求人活動の実現に向けて全力を尽くします。
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