採用求人ナレッジ|求職者の獲得・採用のヒント満載
採用サイトのメリットとSEO対策やるべき10選
目次
はじめに
「採用サイト」と「求人サイト」を混同している方も多いかもしれませんが、これらは明確に異なるものです。
それぞれの特性を理解し、適切なSEO対策を講じることが求められます。この記事では、まず両者の違いを解説し、次に採用サイトに特化したSEO対策の必要性について詳しく説明します。
採用サイトとは
採用サイトは、企業が自社の採用活動を目的として運営するサイトです。
このサイトでは、企業のビジョンやミッション、社内文化、働く環境、社員インタビューなど、企業独自の情報を発信します。
企業の魅力を伝え、求職者に自社を選んでもらうための重要なツールです。
求人サイトとは
一方、求人サイトは、複数の企業の求人情報を一括して掲載するプラットフォームです。
求職者はこのサイトを利用して、自分に合った求人情報を検索し、比較しながら応募できます。
求人サイトは、その広範な情報提供と検索機能の充実により、多くの求職者に利用されています。
SEO対策の重要性
採用サイトと求人サイトは、その目的や内容が異なるため、SEO対策のアプローチも異なります。
例えば、採用サイトでは企業名や業界特有のキーワード、企業の強みや特徴を強調することで、自社に興味を持つ求職者を引き付けることが重要です。
一方、求人サイトでは、広範なキーワードでの検索に対応し、多くの求職者にリーチすることが求められます。
採用サイトのSEO対策の誤解
採用サイトのSEO対策を誤解している方が多く見受けられます。その理由の一つは、SEO対策が一般的にWEBサイトへの流入を増やす目的で行われるためです。
しかし、採用サイトの場合、求人サイトと異なり、自社の求人情報だけを掲載しているため、あまり関係のない人々が訪問しても効果が薄れてしまいます。
たとえば、一般的なSEO対策では、幅広いキーワードでアクセスを増やすことが目標です。これに対して、採用サイトではターゲットが特定の求職者であるため、関係のない訪問者が多くても意味がありません。
しかし、多くの訪問者がいることで、Googleからのスコアが上昇し、結果として本来のターゲットである求職者により見つけてもらいやすくなります。
具体的な例を挙げると、あるIT企業が「プログラマー 求人」や「エンジニア 採用情報」といった一般的なキーワードで上位表示を狙うよりも、「○○株式会社 採用情報」や「○○株式会社 求人」といった自社名を含むキーワードで上位表示を狙う方が効果的です。
これにより、自社を具体的に探している求職者がスムーズに情報にたどり着くことができ、応募の確率も高まります。
そのため、まずは「会社名 求人」や「会社名 採用情報」といった具体的なキーワードで1位、2位を取れるようにSEO対策を行うべきです。
これにより、ターゲットとなる求職者にしっかりとリーチできる採用サイトを作り上げることが可能になります。
採用サイトでやるべきこと、確認すること
採用サイトの作成にあたり、理解しておくべきことを項目別に分けてご説明させていただきます。
会社名と採用の検索を第一にキーワードにする
まず第一に重要なのは、「会社名 採用情報」や「会社名 求人」といったキーワードで上位に表示されるようにすることです。
求人媒体や人材紹介を通じて企業を知った採用候補者が、「〇〇(社名) 採用」や「〇〇(社名) 求人」などで検索した際、Googleの検索結果の上位に自社の採用サイトが表示されなければ、別の情報に目を向けてしまう可能性があります。
例えば、IT企業のA社が「A社 採用情報」や「A社 求人」で検索された際に、他の求人媒体や情報サイトが上位に表示されてしまうと、A社の本来伝えたい魅力や詳細な情報が求職者に届かなくなります。
求人媒体には情報の制限があるため、本当に伝えたいことが十分に伝わらない可能性が高いのです。
そのため、採用候補者に正しい理解をしてもらうためには、自社の採用サイトが検索結果の1位に表示されるようにSEO対策を行うことが不可欠です。
具体的には、自社名と採用関連のキーワードを組み合わせたSEO対策を強化することが重要です。
例えば、「○○株式会社 採用情報」や「○○株式会社 求人」といったキーワードでの検索結果で上位を狙いましょう。
SEO対策を徹底することで、採用候補者が自社の採用サイトを見つけやすくなり、応募の可能性も高まります。
正確で詳細な情報を提供する自社の採用サイトを上位表示させることで、求職者に企業の魅力をしっかりと伝え、より良いマッチングを実現しましょう。
採用だけでなく検索されると思われるキーワードも対策する
第二に、求職者が自社の情報を検索した時に知りたい情報をどこよりも早くヒットさせることが重要です。
現在、優秀な求職者のほぼ100%が、転職を考えている企業について詳しく調べます。そうでなければ、本当に優秀な人材とは言えません。
求職者が「企業名 福利厚生」や「企業名 残業」といったキーワードで検索した際に上位表示させるには、単に文中にキーワードを入れるだけでなく、専用のページを作成し、タイトルにも「福利厚生」や「残業」などのキーワードをしっかりと差し込む必要があります。
さもなければ、求職者は採用サイトに辿り着けません。
さらに、Googleに採用サイトが登録されていないと、「この企業は採用サイトを作っていない」と誤解されるリスクがあります。
結果的に、採用に力を入れていないと見なされることもあります。
例えば、IT企業のA社に興味を持った求職者が「株式会社A 福利厚生」や「株式会社A 残業」といった具体的な情報を知りたくて検索した場合、しっかりとSEO対策ができていれば、求職者に採用サイトの情報を迅速に提供できます。
候補者は様々なキーワードで情報を検索しますので、正確な情報を求職者に届けるためにも、SEO対策は非常に重要です。
SEO対策を行うことで、求職者が求める具体的な情報を迅速に提供でき、企業の魅力や詳細な情報を正確に伝えることができます。
これにより、求職者の理解が深まり、企業とのマッチングの質も向上します。
採用サイトとコーポレートサイトを分けるべき理由
採用サイトはコーポレートサイト(企業サイト)とは別に作るべきです。
これは、コーポレートサイトがクライアントや仕事の受注を増やすための情報をメインに記載する必要があるのに対し、採用サイトのメインターゲットは求職者だからです。
例えば、派遣会社がクライアントである派遣先に対して「当社の派遣社員は休むことなく効率よく作業を行います!」といったメッセージを掲載した場合、求職者がそれを見たらどう感じるでしょうか?あまり良い気持ちにはならないでしょう。
このように、クライアント向けのメッセージが求職者にとって逆効果になることがあります。そのため、メインのペルソナ(ターゲット)が異なる場合、目的に合ったWEBページを作ることが重要です。
コーポレートサイトには採用情報を掲載するべきですが、それはメインコンテンツではなくメニューの一部となるべきです。
トップページはクライアントや銀行向けのメッセージが中心となり、求職者が必要な情報を見つけるのに手間がかかる可能性があります。
理想的には、コーポレートサイトの採用情報は専用の採用サイトにリンクを貼る形がベストです。
具体的な例
例えば、IT企業のA社があるとします。A社のコーポレートサイトには、「最新の技術とサービスでクライアントのビジネスをサポートします」といったメッセージが掲載されています。
一方、採用サイトには「A社では、最新の技術に触れながらスキルアップできる環境を提供します」といった求職者向けの情報が記載されています。
このように、クライアント向けのメッセージと求職者向けのメッセージは異なるため、サイトを分けることでそれぞれのターゲットに対して適切な情報を提供できます。
また、コーポレートサイトの採用情報ページに「詳細は採用サイトをご覧ください」とリンクを貼ることで、求職者は必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。
このアプローチにより、クライアントにも求職者にも適切なメッセージを届けることができ、双方のニーズに応えることができます。
会社の個性に合わせレベルの高いサイトに
採用サイトの作成が無料でできるサービスはたくさんあります。しかし、無料で作成できる採用サイトの多くは、広告を配信して利益を上げる仕組みがほとんどです。
リクルートのAirWork(エアワーク)やエンゲージがその代表例です。これらのサービスはIndeed、スタンバイ、求人ボックスなどに自動連携できる点が魅力ですが、無料サービスで作成される採用サイトはシンプルで物足りないものになりがちです。
採用サイトは企業の求人募集の「顔」です。企業の内容が素晴らしくても、採用サイトがありきたりでシンプルなものだと、求職者にどう感じられるでしょうか?プラスにはならず、場合によってはマイナスの印象を与えてしまいます。
大企業であれば、それでも良いかもしれません。大企業はネームバリューがあり、世間からの評価も高いためです。
しかし、中小企業であれば、良い人材を採用するために少しお金をかけてでも魅力的な採用サイトを作るべきです。
例えば、ある中小IT企業が独自の魅力を持っていても、無料のシンプルなサイトではその魅力が十分に伝わりません。
そこで、少し費用をかけてデザインや内容に工夫を凝らした採用サイトを作成すれば、求職者に強い印象を与え、応募意欲を高めることができます。
具体的な例として、無料のテンプレートで作成された採用サイトと、専門のデザイン会社に依頼して作成された採用サイトを比べてみましょう。
前者はシンプルで情報量も少ないため、求職者は企業の本当の魅力を感じ取りにくいです。
一方、後者はビジュアルやコンテンツが充実しており、企業のビジョンや文化がしっかりと伝わります。これにより、求職者はその企業で働くイメージを具体的に描くことができ、応募への意欲も高まります。
最終的に、採用サイトは企業の第一印象を決める重要な要素です。
特に中小企業は、良い人材を引きつけるために投資を惜しまず、魅力的な採用サイトを作成することが成功への鍵となります。
採用サイトのSEO対策やるべき
職種、仕事内容、雇用形態で分ける
採用サイトのSEO対策として最も重要なのは、求人情報を職種、雇用形態、仕事内容などでしっかりと1ページごとに分けることです。
たまに、これらの情報が1ページにまとめられている採用サイトを見かけますが、これはSEOの観点から見て非常に非効率です。
例えば、IT企業のA社がすべての求人情報を1ページにまとめているとします。
この場合、Googleのクローラーがそのページを訪れた時に、ページの内容が何について書かれているのか迷ってしまいます。
結果として、ページがインデックスされても求職者の検索に引っかかりにくくなり、Googleしごと検索にも表示されません。
これを避けるために、例えば「ソフトウェアエンジニア」「プロジェクトマネージャー」「デザイナー」といった職種ごとにページを分け、さらに「正社員」「契約社員」「アルバイト」といった雇用形態ごとにも分けることが重要です。
具体的には、以下のように構成すると効果的です。
- 職種ごとにページを分ける: 「ソフトウェアエンジニア募集」「プロジェクトマネージャー募集」など。
- 雇用形態ごとにページを分ける: 「正社員の募集」「契約社員の募集」など。
- 仕事内容ごとにページを分ける: 「フロントエンドエンジニアの仕事内容」「バックエンドエンジニアの仕事内容」など。
これにより、求職者が自分に合った情報を見つけやすくなるだけでなく、Googleのクローラーも各ページの内容を正確に理解しやすくなります。
結果として、検索結果での上位表示が期待でき、求職者の目に留まりやすくなります。
例えば、求職者が「ソフトウェアエンジニア 正社員 A社」と検索した際に、専用ページが上位に表示されれば、求職者は必要な情報に迅速にアクセスできます。
これにより、応募の意欲も高まり、企業とのマッチングがより効果的に行えるようになります。
少し手間がかかるかもしれませんが、情報をしっかり分けて求職者が採用情報を見つけやすい採用サイトを作ることが、成功への鍵となります。
タイトル、ディスクリプション、見出しをSEO対策化
SEO対策の基本は、適切なタイトル、ディスクリプション、見出しをしっかり考えて付けることです。
採用サイトには様々なページがありますが、すべてのページにどのようなタイトルとディスクリプション、見出しをつけるかを検討しましょう。
まずは、競合他社や優れた採用サイトをベンチマークし、どのようなタイトル・ディスクリプション、見出しがついているかを確認してみましょう。
その際にはデザインにとらわれず、キーワードで検索をかけ、上位に表示されるサイトを参考にしてください。
ただし、Indeed、スタンバイ、求人ボックス、人材紹介の求人サイト、求人広告サイトは参考にしないでください。
これらのサイトが検索で上位に来るのは、ページ数、すなわち求人数が非常に多いためであり、採用サイトとは構造が異なるからです。
参考にするのは、あくまでも採用サイトに限定しましょう。
例えば、IT企業のA社の採用サイトを構築する際、「ソフトウェアエンジニア募集」というページには、以下のようなタイトル、ディスクリプション、見出しを設定することが考えられます。
- タイトル: 「A社 | ソフトウェアエンジニア募集 | キャリアアップのチャンス」
- ディスクリプション: 「A社ではソフトウェアエンジニアを募集中です。最新技術を駆使したプロジェクトでスキルアップしませんか?詳細は今すぐご覧ください。」
- 見出し: 「ソフトウェアエンジニア募集要項」
ディスクリプションはクリック率を考慮し、ページ内容とかけ離れた内容にはしないでください。
あくまでもWEBページの内容に沿ったタイトル、ディスクリプション、見出しにしましょう。これにより、ユーザーがページを訪れたときに期待した情報を得られ、結果としてSEOの効果も高まります。
WEBページのタイトル、ディスクリプション、見出しの確認方法についても説明します。WEBページ上で右クリックを行い、「ページソースを表示」をクリックしてください。
ページソースが表示されますので、以下のタグを確認してください。
- <title>タグがタイトルです。
- “description”の後にディスクリプションが記載されています。
- <h2>タグの後に見出しが表示されます。
これらの基本を押さえ、適切なSEO対策を施すことで、採用サイトの効果を最大限に引き出しましょう。
タイトル、ディスクリプションの長さ
SEO対策において、タイトルとディスクリプションの長さは非常に重要です。あまり短くても長くても効果が薄れてしまいます。特に、採用サイトのターゲットは求職者であり、ほとんどの人がスマホで閲覧することを意識する必要があります。
タイトルの長さ
タイトルは28文字から30文字に収めることを目指しましょう。例えば、IT企業のA社の採用ページであれば、次のようなタイトルが考えられます。
- タイトル例: 「A社|ソフトウェアエンジニア募集|最新技術を学べる環境」
ディスクリプションの長さ
ディスクリプションはスマホでは83文字から92文字程度しか表示されません。特に、最初の50文字が非常に重要です。
これにより、求職者が検索結果を見たときに魅力を感じてクリックする確率が高まります。PC表示では156文字から252文字まで表示されますが、スマホ表示を優先して考えましょう。
例えば、次のようなディスクリプションが効果的です。
- ディスクリプション例: 「A社はソフトウェアエンジニアを募集中。最新技術に触れ、キャリアアップのチャンスをつかもう!」
適切な長さの調整
この長さはGoogleのアルゴリズムによって変わることがありますので、定期的に適切な長さを調べて調整することが大切です。
具体的な例
IT企業のA社を例にして、具体的にタイトルとディスクリプションを設定する方法を見てみましょう。
- ソフトウェアエンジニア募集ページ
- タイトル: 「A社|ソフトウェアエンジニア募集|最新技術を学べる環境」
- ディスクリプション: 「A社はソフトウェアエンジニアを募集中。最新技術に触れ、キャリアアップのチャンスをつかもう!」
画像のaltタグとは?
採用サイトのSEO対策において、画像にalt属性(代替テキスト)を設定することは重要です。
以下の理由から、alt属性を適切に設定することをおすすめします。
検索エンジンの評価を上げる
検索エンジンのクローラーはしっかり理解できません。
そのため、画像の内容をalt属性に簡潔に記述することで、検索エンジンに画像の内容を正しく伝えることができます。
これにより、画像検索での上位表示が期待でき、画像検索からの流入増加につながるため、間接的にSEOに良い影響を与えます。
しかし、採用サイトの画像からの流入は見込めません、あくまでの一般的なSEO対策の話になります。
ユーザビリティの向上
視覚障害のある方や通信環境が悪い場合、alt属性が画像の代替テキストとして機能します。
音声読み上げソフトでalt属性が読み上げられるため、アクセシビリティが向上します。
Googleのガイドラインに沿う
Googleは、画像にリンクが設定されている場合、alt属性の設定を義務付けています。
ガイドラインに沿わないと、ペナルティを受ける可能性があります。したがって、SEO対策の観点からも、alt属性を設定することは必須です。
ただし、装飾目的の画像の場合は設定する必要はありません。
alt属性の適切な記述方法
- 画像の内容を簡潔かつ具体的に記述する: 例えば、「ソフトウェアエンジニアがコードを書いている様子」など。
- キーワードの羅列や文章のコピー&ペーストは避ける: スパムと見なされる可能性があるためです。
- 装飾画像の場合は空白(alt=””)でOK: これにより、クローラーが無駄な情報を拾わずに済みます。
alt属性の確認方法
alt属性の設定状況を確認するには、Googleの検証機能やChromeの拡張機能「Alt & Meta Viewer」を使うと便利です。
適切な記述を心がけよう
SEO対策において、alt属性は重要な要素ですが、過剰な最適化は避ける必要があります。適切な記述を心がけることで、ユーザビリティとSEO効果の両方を高めることができます。
採用サイトの画像にも、ぜひalt属性を設定し、求職者にも検索エンジンにも優しいサイトを作りましょう。
求職者に優しい採用サイトの作成
求職者が採用サイトを見ていて、欲しい情報が見つからないとイライラし、その感情が企業に向かってしまいます。
そのため、メニューを充実させ、使いやすい採用サイトを作成することが重要です。
必要な情報をすぐに見つけられるメニュー構成
例えば、次のようなメニュー項目を用意しましょう。
- 採用情報: 職種ごとの求人情報をわかりやすく分類します。
- 福利厚生: 従業員に提供される福利厚生の詳細を説明します。
- 会社概要: 企業の基本情報や沿革を紹介します。
- 企業理念: 企業のビジョンやミッションを明確に伝えます。
- 事業内容: 企業が展開している事業やサービスについて説明します。
- 研修制度: 従業員のスキルアップをサポートする研修制度を紹介します。
- 選考フロー: 採用プロセスを具体的に説明し、求職者が応募から内定までの流れを理解できるようにします。
各ページを作成し、コンテンツを充実させる
例えば、IT企業のA社が求職者に向けて情報を提供する場合、以下のように各ページを作成します。
- 採用情報ページ: 「ソフトウェアエンジニア募集」「プロジェクトマネージャー募集」など職種ごとにページを分けます。
- 福利厚生ページ: 「年間休日120日以上」「リモートワーク推奨」「社内カフェテリア完備」など、具体的な福利厚生を詳しく紹介します。
- 会社概要ページ: 「会社の歴史」「主要な取引先」「所在地」など、基本情報を網羅します。
- 企業理念ページ: 「私たちのミッション」「ビジョン」「コアバリュー」など、企業の価値観を明示します。
- 事業内容ページ: 「ソフトウェア開発」「クラウドサービス」「ITコンサルティング」など、事業ごとに詳細を説明します。
- 研修制度ページ: 「新人研修」「スキルアップ研修」「マネジメント研修」など、提供する研修プログラムを紹介します。
- 選考フローページ: 「応募」「書類選考」「面接」「内定」など、各ステップを具体的に説明します。
メニューの充実が評価とSEO対策につながる
このように、各ページを作成し、コンテンツを充実させることで、求職者が必要な情報をすぐに見つけられるようになります。
これにより、採用サイトの評価が上がり、SEO対策にもつながります。求職者にとって使いやすいサイトを作ることが、企業の魅力を伝える第一歩です。
良い採用サイトを作成することで、求職者の満足度を高め、より良い人材を引きつけることができるでしょう。
回遊リンクを充実させる
WEBサイトは、1ページだけで離脱されるよりも、複数のページを閲覧してもらう方が評価が高くなります。これは採用サイトにも当てはまります。
特に、採用情報を見てもらった求職者には、自社の魅力を多面的に伝えることが重要です。そのためには、回遊リンクを上手く設置することが必要です。
回遊リンクの設置で求職者の関心を引く
例えば、IT企業のA社が以下のような回遊リンクを設置することで、求職者に企業の魅力を効果的にアピールできます。
- 採用情報ページ: 「ソフトウェアエンジニア募集」のページに、「A社の福利厚生について詳しくはこちら」「A社の企業理念を見る」といったリンクを設置します。
- 福利厚生ページ: 「A社の研修制度についてもっと知る」「現在の求人情報を見る」といったリンクを設置します。
- 企業理念ページ: 「A社の事業内容を知る」「社員インタビューを見る」といったリンクを設置します。
回遊リンクの効果
このように回遊リンクを充実させることで、求職者は複数のページを閲覧し、企業の様々な魅力を深く理解することができます。結果として、企業の評価が高まり、SEO対策にもなります。
また、求職者の応募動機を高めるチャンスにもなります。
例えば、「ソフトウェアエンジニア募集」のページから「A社の福利厚生について詳しくはこちら」というリンクをクリックした求職者は、福利厚生のページに移動し、さらに企業の魅力を知ることができます。
そして、福利厚生ページから「A社の研修制度についてもっと知る」というリンクを辿ることで、研修制度のページに移動し、自身のスキルアップに対する期待感を高めることができます。
WEBサイトは、複数のページを閲覧してもらうことで評価が高まります。
採用サイトでも同様に、求職者に企業の魅力を多面的に伝えるために、回遊リンクを充実させましょう。
これにより、求職者の関心を引き、応募動機を高めることができ、SEO対策にもつながります。
スマホでの閲覧を前提とした採用サイトのデザインガイドライン
求職者はスマホで採用サイトを閲覧することが一般的です。その場合、画像や文字の大きさは特に重要です。以下に、適切なサイズについてのガイドラインを示します。
画像の大きさ
一般的な画像サイズ
- ヒーロー画像: 800 x 1200ピクセル
- バナー画像: 320 x 480ピクセル、300 x 250ピクセル、320 x 50ピクセル
- ブログ画像: 640 x 320ピクセル
- 背景画像: 360 x 640ピクセル
画像の最適化
- ファイル形式: JPEGは写真向き、PNGはロゴやテキストバナー向き、WebPは高圧縮で高品質
- 圧縮: 画像のファイルサイズを小さくするために圧縮を行い、ページの読み込み速度を向上させる
- レスポンシブ対応: 画像が異なる画面サイズに適応するように、CSSで相対単位(%)を使用して画像の幅を設定する
文字の大きさ
基本的なフォントサイズ
- 本文: 16ピクセルが推奨されます。これより小さいと読みづらくなり、ユーザーがズームインする必要が出てきます
- 見出し: 本文の1.3倍から1.618倍のサイズが推奨されます。例えば、本文が16ピクセルなら、見出しは20.8ピクセルから25.9ピクセルが適切です
行間と文字間
- 行間: 本文の行間はフォントサイズの1.5倍(150%)が推奨されます。見出しの行間は1.2倍(120%)が適切です
- 文字間: 文字間(トラッキング)は、行の密度を制御するために使用されます。1行あたり30〜40文字が理想的です
その他のポイント
レスポンシブデザイン
- メディアクエリ: 異なる画面サイズに応じてフォントサイズや画像サイズを調整するために、CSSのメディアクエリを使用します
- ズーム機能: 高解像度の画像を使用することで、ユーザーが画像をズームインして詳細を確認できるようにします
アクセシビリティ
- コントラスト: テキストと背景のコントラストを高くして、視認性を向上させます
- タップ可能な要素: ボタンやリンクのサイズを大きくし、タップしやすくする
これらのガイドラインを参考に、スマホでの閲覧を前提とした採用サイトを設計することで、ユーザー体験を向上させ、採用サイトのSEO効果も高めることができます。
Googleしごと検索にヒットさせるスクリプトを埋め込む
Googleしごと検索に対応する方法
採用サイトのSEO対策で最も重要なのは、Googleしごと検索にヒットさせるためにスクリプトを挿入することです。具体的には、求人詳細情報のページ内に「JSON-LDフォーマット」で求人情報を書き込み、それをホームページに挿入することで、Googleしごと検索に表示される準備が整います。
具体的な手順
- 求人情報のデータを構造化データに変換する
- 構造化データを作成するためには、無料の「構造化データ作成ツール」を使うと簡単です。求人情報をテキストで用意し、ツールのテキストボックスに貼り付けるだけで作成できます。
- 構造化データを求人情報ページに貼り付ける
- 作成した構造化データはスクリプト形式になっています。このスクリプトを求人情報ページに貼り付けます。スクリプトはホームページ上では表示されませんが、Googleのクローラーに対して「この情報は求人情報です」と宣言する役割を果たします。
具体例
例えば、IT企業のA社が「ソフトウェアエンジニア募集」の求人情報をGoogleしごと検索に表示させたい場合、以下の手順を行います。
- 構造化データ作成ツールを使用する
- 「ソフトウェアエンジニア募集」の詳細情報(仕事内容、勤務地、給与など)をツールに入力し、JSON-LDフォーマットの構造化データを生成します。
- 構造化データをページに挿入する
- 生成されたJSON-LDスクリプトを「ソフトウェアエンジニア募集」のページに貼り付けます。
スクリプト例
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<script type=”application/ld+json”>
{
“@context”: “https://schema.org/”,
“@type”: “JobPosting”,
“title”: “ソフトウェアエンジニア”,
“description”: “A社でのソフトウェアエンジニアとしての職務。最新技術を使用し、チームと協力してプロジェクトを遂行します。”,
“hiringOrganization”: {
“@type”: “Organization”,
“name”: “A社”,
“sameAs”: “http://www.example.com”
},
“jobLocation”: {
“@type”: “Place”,
“address”: {
“@type”: “PostalAddress”,
“streetAddress”: “〒100-0000 東京都千代田区丸の内1-1-1”,
“addressLocality”: “千代田区”,
“addressRegion”: “東京都”,
“postalCode”: “100-0000”,
“addressCountry”: “JP”
}
},
“datePosted”: “2024-06-04”,
“validThrough”: “2024-07-04”,
“employmentType”: “FULL_TIME”,
“baseSalary”: {
“@type”: “MonetaryAmount”,
“currency”: “JPY”,
“value”: {
“@type”: “QuantitativeValue”,
“value”: “6000000”,
“unitText”: “YEAR”
}
}
}
</script>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このように、JSON-LDフォーマットのスクリプトをページに挿入することで、Googleしごと検索に対応し、求職者がより簡単に求人情報を見つけられるようになります。
これにより、SEO対策としても有効で、企業の求人情報の露出を高めることができます。
被リンクを増やす(SEO対策外部対策)
これまで、採用サイトのSEO対策として内部対策について説明してきました。しかし、SEO対策には内部対策と外部対策があります。外部対策について少し説明します。
外部対策とは?
外部対策とは、被リンク(バックリンク)を増やすことを指します。被リンクとは、他のウェブサイトから自分のウェブサイトへのリンクです。
これらのリンクは、他のサイトがあなたのコンテンツを信頼し、価値があると認めていることを示す「投票」のようなものです。
検索エンジンは、被リンクを信頼性と権威性の指標として使用します。特に、高品質なサイトからの被リンクは、あなたの採用サイトの信頼性を大きく向上させます。
注意点
被リンクを獲得するためにSEO対策会社を利用する場合には注意が必要です。
内部対策の検証や改善を依頼するのは問題ありませんが、被リンクを購入するような行為は避けるべきです。以下のリスクがあります。
- ブラックハットSEO: 被リンクを購入する行為は、ブラックハットSEOに分類されることがあります。これは検索エンジンのガイドラインに違反する行為です。
- ペナルティのリスク: 一時的に検索結果の上位に表示されることがあるかもしれませんが、Googleからペナルティを受けて検索結果から消えるリスクがあります。
- 業者選びの重要性: 不適切な業者を選ぶと、逆効果になりかねません。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
正しい外部対策の方法
高品質な被リンクを自然に獲得するための方法をいくつか紹介します。
- 良質なコンテンツを提供する: 他のサイトからリンクされるような価値のあるコンテンツを作成しましょう。
- ゲストブログを執筆する: 業界の関連サイトでゲストブログを書き、自社のサイトへのリンクを含める方法です。
- SNSを活用する: ソーシャルメディアでコンテンツを共有し、リンクを自然に獲得することを目指しましょう。
- プレスリリースを配信する: 新しい採用情報や企業のニュースを発信し、他のメディアからリンクを得る方法です。
外部対策は、被リンクを増やすことで採用サイトの信頼性を向上させる重要な手段です。
しかし、被リンクを購入するような不正な方法は避け、自然な形でリンクを獲得することが大切です。正しい外部対策を行うことで、検索エンジンからの評価を高め、採用サイトのSEO効果を最大化しましょう。
更新頻度を高める
採用サイトのSEO対策において、更新頻度を上げることは非常に重要です。採用募集内容が頻繁に変わるわけではなく、様々なコンテンツも大きく変わらないため、更新や新規ページの追加は難しいかもしれません。
しかし、だからこそ更新が重要なのです。Googleは定期的に更新されるサイトを評価し、検索順位を上げる傾向があります。
まとめ
これまで、採用サイトのSEO対策についてその重要性と具体的な施策をご紹介してきました。現在、どの分野でも人手不足が深刻化していますが、その中でもしっかりと人材採用ができている企業も存在します。
特に中小企業では、今後も人材採用の難易度が高まることが予想されます。
日本では毎年約80万人の労働者が減少しており、これは山梨県の人口に匹敵する数です。
この現象は非常に深刻であり、従来は女性の社会進出や高齢者の労働延長によって労働力の減少を食い止めていましたが、今後は減少が避けられない見通しです。
唯一の解決策としては外国人労働者の増加が考えられますが、円安の影響もあり、これも容易ではありません。
このような状況下で、中小企業が経営の安定を図るためには、効果的な採用サイトの構築と適切なアピールが重要となります。
採用サイトをしっかりと作り込み、SEO対策を行うことで、求職者に対して企業の魅力を効果的に伝え、人材採用を成功させることができます。
ぜひ、この記事を参考にして、採用サイトのSEO対策に取り組んでください。
株式会社カスタマでは、「採用サイトビルダー」というサービスを提供しています。ご相談をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
皆様の採用活動が成功し、企業の発展に繋がることを願っています。